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~チュークの専門旅行会社~
視察Report
初の沈船ダイビングをチュークにて!チュークは沈船ダイビングのスポットとして有名で世界中からダイバーが訪れます。それ程に魅了する沈船へのダイビングなので期待半分、そして恐さ半分という気持ちでボートに乗り込みます。恐さというのは沈船に対して戦争で撃沈された暗い墓場の様なイメージを持っており、その様なところへのダイビングに少し抵抗を持っている為です。
ホテル併設のブルーラグーンダイビングショップにお世話になりますお世話になるショップはブルーラグン ダイビングショップ。ブルーラグンホテルの敷地内に桟橋があるので宿泊客にはとても便利です。ここを訪れる外国人は沈船ダイビングオンリーでお客様のほとんどはアメリカ人との事。日本人は沈船+リーフでのダイビングを求めるようで、お国柄がダイビングスタイルにも出るようですね。11月下旬にしては天候にも恵まれ波も穏やかです。ただ海の中のコンディションはイマイチ。訪れる前の週はずっと雨と風が続いた様で、砂が舞ってしまっていて透明度が良くないとの事。
チュークでも一級の沈船ポイント「SHINKOKU MARU」ポイントはチュークでも一級の沈船ポイント「SHINKOKU MARU」へ向かいます。ポイントまではボートで約30分程度。ローカルのボートオペレーター タイタイさん と 一緒に潜っていただけるのは、インストラクター歴27年 ベテランのナミ(男)さん。ナミさんはチュークの沈船はとってもBeautifulで世界No1と誇らしげに話してくれます。インストラクターの仕事に誇りを持っているようでとても頼もしく感じます。
60年以上も前の当時のお酒の瓶やライト・マスクなどが置かれていますいざダイビングです。潜行して直ぐに大きな沈船が目に飛び込んできます。悲しい過去があったんだな~と感じながらゆっくりと潜行です。潮の流れは全くなく何かどんよりした空間に入り込んでいるような感じです。日差しが入り込んでいるので、透明度は悪いのですがモヤモヤとしたボンヤ~リした明るさです。早速ナミさんが、ここ。ここと指差して見てもらいたいものを教えてくれてます。それは当時のお酒のビンやライト・マスクなどが置かれており60年以上も前のもの・・・と思うと当時の兵隊さん達の貴重な物資の1つだったんだな~としみじみ感じてしまいます。
チュークの海は海底博物館として州政府が保護しています水深15メートルくらいですが、船のデッキや階段の手すり・扉と保存状態がとてもよく、それらにはビッシリとソフトコーラルや珊瑚が覆っています。そこにトロピカルフィッシュたちが群がって棲息しています。あとで知ったのですがチュークの海は海底博物館として州政府で厳重に保護されているとの事。戦跡マニアなどがダイビングで無断で船から色々なものを持ち出してしまう為のようです。
群れとも遭遇します。ツバメウオ群れ(大群です)がマストの上の方でゆったりと流れるように泳いでいます。タカサゴの群れにも遭遇です。ちょっとビックリしましたが(とても大きな恐らく1.5mくらいはあったと思います)、イソマグロの群れが目の前をかすめてもいきます。
鉄の塊は新たな生き方を見つけたようです冷たい鉄の塊は大小さまざまな生き物達の住処に代わって、戦争の役目から新たな生き方を見つけたようです。カラフルなソフトコーラルやトロピカルフィッシュ達は過去の暗い出来事に別れを告げるべく鉄の塊に華やかな模様で着飾ってあげている様にも感じます。
チュークには約40か所の沈船ポイントがあります昼食後 チュークで最も有名な「FUJIKAWA MARU」へ潜ります(ちなみにチュークでの沈船ダイビングは約40箇所のポイントがあるようです)。FUJIKAWA MARUでは果たしてどんな出会いが待っているか・・・2本目なので多少の期待と余裕を持って潜行していきます。しかし・・・やはり静かに物言わぬ大きな鉄の塊(海の墓場)の様なところへ潜っていくようで恐いという気持ちが先に走ってしまいます。
赤さびた鉄くずのドンヨリとした世界の中へ潜行していきます(怖)潜行して直ぐにビルの工事現場で良く見掛ける鉄筋の骨組み部分のような箇所が見えてきます。どうやらそこの中へ更に潜行していくようです。中は真っ暗です。ナミさんこんなところに入っていかなくて良いのに・・・と思いながらも、ここで一人ぼっちで残されるのももっと嫌だったので、後に続いて潜行していきます。
実際は数メートルの潜行なのに、何十メートルも潜っていくように感じます。真っ暗な空間(どうやら倉庫のようです)の中に飛行機の残骸が見えてきます。周辺には多くのドラム缶が無造作に積みあがっていて、これまで見えていたソフトコーラルや小さなトロピカルフィッシュは全く目にしません。どんよりとした重たい空気が漂っていて赤サビた鉄くずの世界です。
静かにしておいてくれ!って叫んでいる声が聞こえてきそうここは一体ナンなんだろう・・・。背筋が寒くなっているのを感じます。最初飛行機が突っ込んだ跡なのか・・・と思ったのですが、後でFUJIKAWA MARU自体が飛行機を搭載していた船だったようで、その飛行機が飛び立つことなく船内で朽ちてしまったものである事が分りました。
ナミさんはこのポイントがとてもお気に入りのようで、飛行機周辺を何回も旋回してます。若くして亡くなってしまった多くの日本兵の魂がきっとこの船のみならず、チュークに沈んでいる全ての船に潜んでいると思います。彼らはきっとそっとしておいて欲しいのに、勝手にやって来て・・・と思っているはずです。ですので、どうしてもこの様な暗いところに馴染めません。
不思議な感じをしながらFUJIKAWA MARUのデッキをダイビングやっとその恐い空間から開放されると今度はデッキの上をゆっくりとダイビングです。やはり明かりが見えるダイビングは安心です。船べりにはビッシリとソフトコーラルや珊瑚が張り付いていてとても綺麗なのですが、不思議な感覚で、そのデッキの範囲から外に出て船を外側から見てみよう。という気になれません。外に出ても海にいるので同じなのですが、気持ち的に船から落ちて流されてしまう様な感じになって、船の端から外を覗くことは出来ても、どうしても外への一歩が踏み出せません。なんか不思議な感じをしながらデッキをダイビングしてます。
光の幻想が綺麗なポイントに出くわしますしばらくすると砲台の跡や十字架のようになっているマストも見えてきます。透明度がよければきっと綺麗に見えるのにな~と。海のコンディションを恨めしく思います。ただ、FUJIKAWA MARUで、これは面白い!綺麗だ!と思えるポイントに出くわします。そこは人1人がやっと通れるくらいの天井が低く細長い通路です。その通路の左手は何かの部屋だったところでは。そして右手はガラス張りだったのか(もちろん窓などはもうありません)大きな窓枠がずっと連なり、長さにして大体20メートルくらいの距離に、外からの幻想的な光が差し込んできて、とっても綺麗な空間が続きます。
寝台電車のイメージがピッタリです。寝室が左側に在って、20メートルくらい続く通路の右手には大きな窓枠がいくつもあって、美しい光の差し込む景色を見ながら歩いている。という感じ。他のダイビングでは味わえない沈船ダイビングならではの魅力を感じます!その通路の終点(恐らく扉があったと思います)は、写真立ての額縁の様に縁取られていて、その額縁の先にも明るい幻想的な光が広がっています。前を行くナミさんはその写真立ての中に入っていく様でとても絵になります。水中写真のシャッターを何枚も押してます!とっても綺麗!
沈船は物言わぬ船の墓場のイメージでどうも馴染めません初体験の沈船ダイビングは、悲惨な戦火を体験した物言わぬ船の墓場 という先入観がどうしても入ってしまって、綺麗なソフトコーラルや無数のトロピカルフィッシュ達と楽しめる時間は少なかったです。ちょっぴり残念。
チューク視察レポート