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視察Report
熱帯雨林の山の中をパーンチャカイの滝を目指して!ポナペ島の滝というと誰もが「ケプロイの滝」を思い浮かべると思いますが、大小40近くの滝がポナペにはあります。さすがは降雨量がミクロネシアNO1の島だけあります。その滝への道のりは獣道の様なところを登ったり下ったりと結構険しく、周りはうっそうと茂る熱帯雨林のジャングルです。ただ、途中にかわいらしい野生の小さな花々をよく目にする事が出来るので、立ち止まってはポナペの自然を楽しんでいます。小さな濃いピンクと黄色の花びらをもつ花。たぶんランタナだと思います。むさくるしい男性の中に紅一点女性がひとりいる様で、小さいけれどとても可憐です。
女性の長い髪がユラユラ靡いている様な滝です獣道を歩く事約30分くらいでしょうか、大きな断崖絶壁の崖が見えてきます。崖の高さ200m以上はあると思います。滝の流れる音も少しずつ聞こえてきます。ただ、ケプロイの滝の様に豪快に水しぶきを上げて流れ落ちる音ではなく、サッ~と流れ落ちるという感じの淑やかな音です。その滝の幅最大で10mくらい。
流れ落ちる水の量も途中から霧になるかのならないくらいのものです。女性の長い髪が風にゆられてユラ~ユラ~となびいている様な滑らかな滝です。聞こえてくるのはホントこの水の流れ落ちる音だけでとても静寂しています。ケプロイの滝は男性的・こちらのパーンチャカイの滝は女性的な感じ。
大きくえぐられたダイナミックな洞口の裏から眺める滝も美しい断崖絶壁の崖が地表近くになると大きくえぐられて洞窟を創っています。ぽっかりと大きな洞口が開いています。その為滝の裏側へも入る事が出来ます。見上げてみると崖に絡みついた樹木の蔦がいくつにも折り重なって垂れ下がっていて、その蔦を這うように滝の水も流れてきます。コウモリも飛んでいるのが見えます。内の真っ黒な洞口とは対照的に明るい外の色の中に流れ落ちる水のコントラストがとても美しく、自然の創り出すものに見とれてしまいます。
どっしりと存在感のあるパーンチャカイの滝ですまた、この洞口の近くには小さな石が積まれ、その上に葉っぱがおいてあるところがあります。よく登山すると山頂で見かけるようなものです。ポナペは神秘的なお呪いを古くから信じる島です。これは旅の安全をお祈りする為のものだそうで、近くにあるシダの葉っぱをとってきて「無事にポナペ島をエンジョイ出来ますように。」と手を合わせてお祈りをします。
太平洋のど真ん中にあるポナペ島の更に奥深くに、どっしりと存在感を示すパーンチャカイの滝ツアーでした。