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~コスラエ島の専門旅行会社~
視察Report
道なき山の急斜面を登っていきます!(タカシさんは裸足で凄い)ある程度フィンコールの川を登り詰めると、2~3mくらいの川幅になり大きな石がゴロゴロしている景色に変わります。いよいよここから川とオサラバし急斜面への登りになるんだな~と覚悟を決めて、道なき山の急斜面を登って行きます。壁を登っているような箇所も時々あって 木の根っ子や岩を掴み、ぬかるんだ足場をしっかり確認して慎重な登山です。
多少下界の世界も見れれば気分も変わって良いのですが、うっそうとした密林で天井を覆われているので、ただひたすらに一歩一歩登って行きます。途中、山りんご(始めて見る果物です)の木が連なっているところがあって、赤い小さな実をワイルドに付けています。野鳥達の貴重な食べ物のようで、人間には美味しくなくすっぱいだけなのですが、ちょっと心が癒されます。
大木のバニヤンツリーの根っ子の隙間をすり抜けて登っていきますよ。面白い!また、こんなところに・・・。という表現がピッタリなのですが、バニヤンツリーの巨木が大きく行く手を遮る箇所が2箇所ほどあります。とっても立派なバニヤンツリーで子供の頃絵本で見た童話の世界がそっくりそのまま目の前にド~んと立ちはだかっています。
強烈なインパクトを与える存在感とその美しさに、この木を見れただけでもここまで登ってきた甲斐があるくらいに思えてしまいますね。そのバニアンツリーは人が通れるくらいに上手く根っ子に隙間があって、そこをすり抜けて通っていきます。フィンコール山へようこそ!と歓迎をしてくれている門の様でこれまでの疲れをしばし忘れさせてくれます。
自然の樹々のドームのおかげで雨の影響はまったくなし!いつの間にか外は雨の音がしています。実際は自分達も外なのですが、木々たちの自然の傘の下にいるドームのようで雨の影響は全く受けません。こんな経験ぜったい出来ないので、キツイ登りの中でも気持ち的には充実しています。
ただ、登り始めてから約4時間以上なので途中休憩を何度か入れながらなのですが、その休憩の間隔も短くなるほどペース面で落ちてきているのが分ります。もう30分くらいは経ったと思って時計を見るとまだ5分しか経っていない。何ていうことが何度もあります。呼吸も荒くなって飲む水は全て汗となって溢れ出します。ただただ頂上からの景色の素晴らしさを心に思い描いて一歩一歩登っていきます。
やったー。やっと頂上に到着。でもガスっています(悲し)・・・先に視界が開けたところが見えてきました。頂上の様です!やった~。やっと着いた。と一安心です。それにしても疲れましたが、コスラヘを制覇したような満足感です。
そして下界の世界は・・・と見るとガスが掛かって何も見えません。ガ~ン!!ちょっとショックですが、きっとこのガスも抜けると思ってしばしランチ休憩にはいります。ただ、ガスが早く抜けてくれないかな~とそれだけが気になってしまい、お腹が空いていたのですが、心ランチに在らずです。
雲が空けるのを待って最高の景色を見よう!一番高い所にいるので、下から上昇気流に乗った雲が一気にやって来て、一気に下って行く。という事が何回も繰り返されます。きっとこの雲の後には・・・きっとこの雲の後には・・・で2人の期待と願いがどんどん増していきます。だんだんと下界もボヤケながらですが見え始めてきます。
・・・願いが通じたのでしょう。まずはSleeping Ladyのちょうど胸にあたるところが美しく出現します。下界からみる胸とは全く異なり、鬼の角のような感じです。下界からでは分りませんが、胸の周辺には奇怪な形をした奇岩も多く合ってそれらも綺麗に映ります。
圧巻の美しさ!広大な緑一色のジャングル絨毯に感動Ladyの顔は見る位置の為からでしょう。頂上からは顔の形では見ることが出来ません。ですが、コスラエの山の稜線も綺麗に見え始めてます。ホント綺麗です!胸の先の遠くには空港も見えますね。180°ターンすると今度はアウトリガーカヌーで楽しんだマングローブ林がズ~っと遠くまで見渡せます。やっと正面の雲も抜け、今度はレロ遺跡のある島も出現します。その隣にはブルーホールもくっきりと見えますよ(写真参照ください)。
そして視線を下にするとこれまで歩んできた熱帯雨林の広大なジャングルが見渡せます。こちらも素晴らしく綺麗な緑一色の世界で圧巻のダイナミックさです。生命の源の様で活き活きした緑一色の世界に感動します。
コスラエの最高峰フィンコール山からの最高のご褒美を頂きましたね!頂上では僅かな時間しか過ごせないのも空しいものですが、苦労して得た者のみに与えられる最高のご褒美です。南国のビーチリゾートへ訪れるといつも海三昧なのですが、ここコスラエ島ではその美しい海を育んでいる山の方にもとても興味を持ててしまいます。山が豊であればきっと海も豊である。という正にお手本のような島です。いつまでもいつまでもこの自然を大切にしていって欲しいです。そして、またタカシさんと登りに来ます!有難うフィンコール山。
フィンコール山ツアーのレポート