コスラエ島
レロ遺跡

コスラエ島 レロ遺跡へ

コスラエ島の神秘「レロ遺跡」へ訪れますコスラエ島の魅力の1つにレロ遺跡の神秘があります。今回是非訪れてみたかったポイントの1つでしたのでとても楽しみです。ガイドもなく遺跡を訪れるだけですと、ただの大きな岩が重なっている遺跡。というだけで表面的な観光で終わってしまいますが、とてもラッキーなことに今回お世話になっている政府観光局 局長のGrantさんも同行して頂けることになって、詳しく遺跡の説明も拝聴する事が出来ました。ちなみに、現在レロ遺跡への観光は、遺跡の管理組合に事前に入場許可を取り、入場料10ドルを支払いを済ませてから観光できる様になっています。

どうやって造られたんだろう?っていう不思議が魅力になる遺跡ポナペ島のナンマドールの遺跡に良く似ています。色がドス黒い玄武岩の岩が6角形の長い長方形に切り取られています。それらを1本1本交互に折り重なるように積み上げて、高いとことでは20メートルくらいの高さまで積みあがってます。1本の重さはきっと何トンもする筈です。幅は細いものから(それでも50cmはあります)太いもので1.5mくらいのものまで。長さはポナペ島のナンマドール遺跡のものよりもちょっと短くそれでも2m~3mくらいの岩の柱がほとんどです。

ナンマドール遺跡でも同様の不思議を思ったのですが、どこからどうやって切り取って、どのように持ってきて、そして積み上げて・・・とホント興味をそそります。Grantさん曰く、Magic で 王 が持ってきて造られた遺跡なんです。とまじめな顔をしてコスラエに伝わる伝説を説明してくれます。

コスラエの王は絶対!興味深い話しが沢山

大きな広場は王様に披露する踊りの場所入り口に入って直ぐは大きな広場のようです。そこは王に披露する踊りのステージの場所だったそうです。正面奥には広場を一望できる高台の石造りがありますので、ここで王が踊りを見物していたのだそうです。コスラエの王は絶対で、その下にhigh chiefが16人いて、その各high chiefの下には更に72のVillageを支配していたそうです(詳しい数は良く聞き取れなかったので間違っているかもしれません。すみません。)

その踊りの場所の裏は王への食事の料理を作る、今で言う台所があったそうですね。その区画は縦20m位・横15mくらいの一角で区切られています。もちろん今ではその台所があったという場所に6角形の玄武岩や岩が置かれているだけなので、説明を受けてそうなのか・・・と思える程度なのですが、説明が無ければ素通りしているところです。

サカウ造りの跡や物資を運ぶ水路の跡もあります(面白い)2箇所ほどなるほど。と思わせる説明をして頂けます。1つはコスラエのお酒 サカウ 造りをした岩の跡が残っています。もう1つは村々から王への食事の為に食材を運んでくるのですが、それが全てカヌーを用いて運ばれていたようで、その台所の区画の直ぐには外へと続く水路が流れています。幅は僅か3mもない細い水路なのですが、村人はタロイモなどを運んできたそうです。 更に進んでいくと結構大きな遺跡である事が伺えます。

少し立派な外壁の造りのところに案内されます。そこは王の住居だったところの外壁の一部とのこと。残念ながら中はもうなにも残ってなく、雑草が覆ってしまってますが、やはり他の造りとは違って立派なものです。

レロ遺跡のお墓にまつわる話し

5か所の位の高い人のお墓もあります次に案内されたところは、なんと位が高い人達のお墓です。同じ敷地内にあるのでちょっとビックリしましたが、敷地内に全部で5箇所あるとの事。ピラミッドのように岩を盛った外観です。その岩はたくさんの種類の岩が混ざっていて珊瑚なども含まれています。岩の大きさは50~60cmくらいの平たい岩です。高さは3mちょっとでしょう。

そのお墓の内部も登って上から見ることが出来ます。内部はしっかりとした玄武岩の6角形の岩を交互に組み重ねて綺麗に長方形に形作られています。縦3mくらい。横1.5mくらいで棺のようです。きっとこの棺を覆い隠す為に外のたくさんの岩を盛ったのだと思います。

昔の埋葬方法は海への散骨もあったようですGrantさんが昔の葬儀の一端を説明してくれます。亡くなった方は体を布などで覆ってここに一時埋葬されるのですが、コスラエの葬儀はこれでは終わらずに、時期が来てその体が骨だけになると、また棺から取り出して、今度はその骨を直ぐ近くの海に、今ではBlue Holeというシュノーケリングにとても美しいポイントがあるのですが、そこにその骨を撒くのだそうです。そして初めてその方の葬儀が終わるのだとの事。

何故?と不思議な思いときっと何かの意味が有ってのことだと思いますが、2000年以上前でもとても奥が深い葬儀を営んでいるようです。また、最初に埋葬される際には、やはり位の高い方なので一緒に宝飾品なども埋葬されるそうです。その宝飾品の一部をコスラエ博物館で見ることが出来るとの事なので訪れてみると、白の小さな輪のビーズがたくさん展示されてます。大きさは1㎝ほどの宝飾品です。エジプトのピラミッドで見られる宝飾品を期待してしまったので、あまりのシンプルさからちょっと拍子抜けしてしまいましたが、死者を敬う最大の敬意の印なのでしょう。

ミステリアスな神秘に包まれて魅力アップ!訪れる前はポナペ島のナンマドール遺跡と、コスラエ島のレロ遺跡は、同じ様な造りなのできっと同じ王が造ったのだと思っておりましたが、絶対的な王が島を統治するのに、どちらか1つにしかいない。というのはどうかと思ってしまいます。ですので、きっとポナペ島とコスラエ島は文化的に島の行き来があって、同じ様な建築様式が広まって行ったのでは・・・と想像します。

ただ、どちらの遺跡もミステリアスな神秘に覆われている方が、魅力もそして伝説も活き活きしますので、ずっとこのままの不思議の状態で残っていて欲しいです。

コスラエ島を楽しむプランへ

アイランズフレイバー専門のビーチリゾート
フィリピン